
面会交流について
離婚して8年が経った。
立場として弱気になることは一切なかったので親権を主張することは容易だった。
こちらの意向を反対されることはなかった。
公正証書に記載した面会交流は月1回。保育園や学校行事は参加するようにと公正証書に付け加えた。それが養育費以外にできる最低限の親の役目だと思ったからだ。
私と子どもが実家の長野に戻った際も高速バスに乗って毎月子どもに会いに来た。
保育園の行事は都合がよく、父母そろって出席した。
小学校に上がるタイミングで私の東京での再就職が決まって、あちらは交通費が幾分かからなくなって良かっただろう。
毎回色んなところに連れて行ってくれて、帰りの待ち合わせではたくさんのお土産を持たせてくれた。
それでも私は月1の面会交流で顔を合わせるのすら嫌悪した。
目を見て話をするのすら嫌だった。裏切られた過去を思い出すからだ。
子供のためには必要なことだと割り切った。
そうこうするうちにコロナが流行りだし、面会交流を断る理由ができた。
初めの頃はLINEで電話をしたりしていたけど、子供も成長してだんだん父親と「何を話したらいいのかわからない」と言うようになった。
クリスマスや誕生日のプレゼントの要望を伝える時期になると「電話したい」と言い、それは父親には酷なのか?と思いつつも伝えた。
元夫の内心は分からないけど「そういう時期なんだろうね、全然いいよ」という反応だった。
よく面会交流をさせろと裁判沙汰になったり、嘆いている親の話をSNSなどで見かける。
幸い、元夫はそこまで子どもに執着がなく、自由を満喫しているのだろう。
話をするのは嫌でも父親とのコミュニケーションツールは必要だろうと思って、子ども用のグーグルアカウントを作って父親と自由にチャットできるようにしてある。
次に会うのはいつになるのか…